東海大学文化社会学部北欧学科特任准教授。専門は比較教育学、シティズンシップ教育論
デンマークには、子どもや若者が放課後や休日を過ごす場所として「余暇クラブ(10~14歳対象)」「ユースクラブ(14~18歳対象)」がある。日本の放課後児童クラブのような施設だ。起源は1920年代にまでさかのぼり、当時は路上での非行や犯罪から子どもを守る目的で設置された。
デンマークの国政選挙の投票率は戦後8割を切ったことがなく、前回の選挙(2019年)でも84.6%だった。しかし意外なことに、デンマークの若者の中には「政治と聞いただけで嫌だ」という人も少なくない。地方自治体では、こうした若者に興味を持ってもらおうとさまざまな工夫をしている。
日本にも北欧にも、夏が来た。休暇を心待ちにしている人がいる一方で、夏期講習で「勝負の夏」を過ごす受験生もいるだろう。スウェーデンには受験はないが、それでも夏期講習にいそしむ若者たちがいる。そしてその数が近年増えている。いったい何が起こっているのだろうか。
日本の教師の長時間勤務が問題となって久しい。一方、デンマークの教師は、6週間の夏休みがあり、学期中も夕方には帰宅して、日本から見るとかなりゆとりを持って仕事をしているように見える。しかし近年、デンマークの教師もずいぶん忙しくなった。その転換点は2014年の教育改革だ。
北欧の高い投票率はよく知られているが、実は選挙以外にも政治に参加する手段がある。例えば、地方自治体への政策提言である。日本にも「子供議会」や「若者議会」があるが、デンマークではこうした議会はどのような活動をしているのだろうか。
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