HILLOCK初等部カリキュラムディレクター
全10回の連載を通して、学び合うこと、ひらめきや気付きを大切にすることを、具体と抽象を行き来しながら表現してきました。いかがだったでしょうか。
今回は、振り返りの実践について紹介します。私がこれまで見てきたクラスでは、日々の授業や宿題、テストなどで間違えた問題や難しかった問題の解説を「スクールタクト」に保存していました。自分一人では解けない問題は、過去の「振り返り保管庫」を見ながら解いてよいということを、クラスのルールとしていたのです。
今回は「ファクト&シンク」という実践を紹介します。この実践は、新渡戸文化小学校の沼尻淳先生から教えてもらった「スライドショーアプローチ」という手法を基に開発しました。
本連載ではこれまで、ICTの環境をつくっていくための考え方や、普段使いをするための簡単な方法などを紹介してきました。それらは全て、学習者同士が学び合い、気付き合い、ひらめき合う環境を整えるためです。今回からは、そんな事例の数々をお伝えしていきます。
前回は、「スクールタクト」を使って子供の「みとりシート」を共有する方法を紹介しました。今回は、新任の先生とその先生をサポートする立場にある方を想定してお話します。
昨年、新任の先生や教育実習生の指導を担当させていただく機会がありました。他業務で時間がなかなか取れない中、ICTを用いてお互いが学びや気付きを得られるような研さんの場にしたいと考えました。
今回は「全体像を想定した始め方をデザインする」ことについてお話します。意識することは、①すでに教職員が持っているスキルを使うこと(ローマ字入力ができる、ワード・一太郎が使える、など)②すでに使っているものより一つ機能を追加したものからスタートすること③全員が使い始める研修会を設けること――の3点です。
今回は、ICT推進の「最低限のゴール」の設定についてお話します。本連載の第1回で書いた通り、学習者(児童生徒・教員・保護者)が、知的で安心してお互いに学び合える環境を構築することを、最終的なゴールに見据えています。「最低限のゴール」のイメージは、端的に言えば、①教職員、児童生徒に不備がない設備があること②ポリシーを決めること③全体像を想定した始め方をデザインすること――の三つです。
今回は、ICT担当とはどういった「目的」「役割」「権限」を与えられているのかを示すとともに、ICT担当と管理職が一体となって環境を構築していくという立場を取ってほしいとの思いを記します。
はじめまして。今回から連載をさせていただく五木田洋平です。2020年度まで私立開智望小学校でクラス担任、学年主任、ICT部主任などを務めていました。開智望小学校が探究学習を推進していることもあり、探究的な学びと従来型の教育の融合を目指したり、学習者同士が学び合うクラスを設計したりしていました。
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