津田塾大学准教授
「22!」と画面いっぱいにカードを見せる子どもたちと、「正解!」と拍手をするナビゲーターの大学生たち。算数の授業でもトレカのデュエルでもない。オンライン「まなキキ英語サロン」のオリジナル・カードゲーム「44まなキキ」で、英語の勉強の真っ最中なのだ。
「ハアハア」と息切れしながらスタジオに戻る。全力疾走したのは、COVID―19 Crisisで引きこもり生活を始めてからは久しぶりだ。別段、体力維持のために運動をしたわけではない。「まなキキ・オンライン社会科見学」の一環として「バーチャル職場体験」のネット中継をするためだ。
「まなキキ講読会」は、毎週火曜の18時から、大学の3年ゼミと同じZoom(オンライン会議システム)上で始まる。連続してつなぎ続けている大学生のところに、大学院生や他大学の学生、中高の先生、福祉施設職員、専業主婦、サラリーマン、さらに多分野の研究者など、さまざまな人たちが集まってくる。
「無症状の濃厚接触者別室」の主任監督者欄に、自分の名前がある。事前に分かっていたとはいえ、正式に表記されたものを見ると、あらためての緊張感で神経が張り詰める気がする。
「だって…学校ではひなたぼっこして、おにぎり作っているだけなんだもん…」 Learning Crisis研究会は、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)下の障害児の「学びの危機」に対応するべく、「まなキキ」という支援プログラムを実施している。その一つ「まなキキ英語サロン」にオンラインで通うお子さんの一言に、はっとさせられた。
アメリカ留学中、「Most Likely to Succeed」という映画と出合った。上映後はショックでしばらく席を立てなかった。映画の舞台である公立校High Tech Highは、EdTechやSTEAMのメッカとして知られる。
首都圏のとある特別支援学校では、始業式翌日の2021年1月6日に保護者に向けて「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の徹底について」という通知文書を出した。1月4日に菅首相が第二次の緊急事態宣言発令を予告したのを受けて、保護者に当面の対応を案内する必要があったからである。
レジ前のアクリル板や透明シートにも慣れてきた。もはやないとドキッとする。時折、シートが大きすぎて店員がお釣りを置くときに手でこすっていることがある。実はシートの表面に触ってしまっては、予防効果は期待できない。
大学まで自家用車を走らせていると、晴れ着にマスク姿の若者がそこかしこに歩いている。2021年1月11日は史上初めての「緊急事態宣言下での成人の日」となった。しかし、川を渡ると新成人を見掛けなくなった。この市では式典が中止かオンラインになったのだろう。一生に一度の晴れ舞台も、自治体・地域の事情、そして新型コロナウィルス感染症(COVID―19)の感染状況によって、運命は分岐する。
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