OECD教育スキル局シニア政策アナリスト
第6回で「OECD未来の教育とスキル2030」(以下、E2030)プロジェクトの①新たなコンセプトの創造②国際的な比較分析ーーという2つの柱について説明しました。
日本の教育関係者の方から、「OECDの分析や提言は、アングロサクソン(英国や米国)の理論を基にした分析でしょう」と言われることが、よくあります。しかし、「OECD未来の教育とスキル2030」(以下、E2030)は、英国や米国以外のOECD加盟国と途上国を含むパートナー国が、広く経験・知見を持ち寄り、より良い未来を創るための教育ビジョンを共創しているプロジェクトです。その中で、日本は、E2030誕生の国際議論に寄与した点で、大きな役割を担っています。
OECD(経済協力開発機構)と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。この問い掛けに、多くの場合、「経済」「統計・指標」「政策提言」「国際合意形成」といった答えが返ってきます。教育関係者の方であれば、主に「PISA(生徒の学習到達度調査)」という返答です。しかし今回は、少し異なるプロジェクトをご紹介したいと思います。「OECD未来の教育とスキル2030」(以下、E2030)です。
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