たなか家教育研究所主宰、兵庫県立大学客員研究員
起業家精神教育のプログラムとしてフィンランドで実施されている「ミー&マイ・シティ」は、小学6年生の約8割が参加するプログラムだ。事前に社会の仕組みを学んだ上で、ミニチュアシティで1日の職業体験をする。導入している自治体では必修科目になっていて、公的な予算もついている。
JOPO(ヨポ)クラスとは、フィンランド語で「柔軟な基礎教育」を意味するJoustava Perusopetusの略称だ。学校に居場所を感じられず、いわば「不登校」の状態、もしくはそうなる可能性がある生徒を支援する学びの場で、主に9年生(日本の中学3年生に相当)を対象に全国で行われている。
フィンランドの学校では、ウェルビーイングやメンタルヘルスについて取り組んでいる。筆者がインターンシップを7カ月していた総合学校(日本の小中学校に相当)で参加した事例を紹介したい。
日本財団が2019年に行った「18歳意識調査」 では、日本の若者は未来への期待感が著しく低いという結果がでた。特に「自分で国や社会を変えられると思う」と感じる若者はわずか18.3%だった。教育先進国と言われるフィンランドでも、若者が将来に希望を持てないことが問題視され、対策が行われている。14歳を対象に行われている「Gutsy Go」(勇気を出して行こう、の意)という取り組みを紹介し、解決の糸口を考えたい。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください