東京都三鷹市立第三小学校主任教諭
このたび、ありがたいことにたくさんの方々のご縁で、リフレクションに関する連載をさせていただきました。私自身がこれまでの取り組みに向き合う中で、改めて自分の大切にしているものが強くなったような気がします。
リフレクションを通した子供たちの変容で、もう1つ大きいものがあります。それは、個人の変化というより、クラスの変化です。具体的には、「対話の筋力が上がる」「関係性の構築、関係性がより強固になること」です。特に最初の頃は、リフレクションカードの実践による変化が大きいと感じています。
リフレクションを通して子供たちはどのように変容するのか――一番の変化は、思考が変化し、それに伴って行動が変化することだと思います。効果的なリフレクションをするには、思考する上で十分な経験が必要です。ある日突然、行動が変化することはありません。思考を積み重ねることで、行動が変容していきます。
なんかモヤモヤしているけれども言語化できない。日々の暮らしの中で、そのようなことはないでしょうか。 リフレクションにおいて言語化することは大切ですが、それがなかなかできないこともあると思います。そんな中、今回は言語化しやすい土壌を作る上で大切なことを2つお伝えできればと思います。
本連載ではこれまで、リフレクションをどのように行うのかと方法論について述べてきました。子供たちのリフレクションシートを集め、リフレクションカードの開発者、大学教員と共に2年間分析し続けた結果、表のような変容が起きることが分かりました。
今回は、リフレクションの授業実践、特にリフレクションカードの実践について述べたいと思います。 会社員時代の経験を通して、問いを反すうすることで自己内対話が促進され、行動が変容していくのではないかと考えていました。子供たち自身で、問いを反すうできるようにしたいと考えていたところ、リフレクションカードとの出合いがありました。
今回も前回と同様、リフレクションをどのように行えばよいかについてお伝えします。 前回、リフレクションを行う際、当事者のモチベーション(向き合う姿勢)や問いが大切だと述べました。今回はそれに加えて重要なことを2つお話します。
リフレクションとは、「日本語で内省の意。人材育成の場における『リフレクション』とは、個人が日々の業務の現場からいったん離れて自分の積んだ経験を振り返ることを指します。過去に起こったことの真意を探り、その経験における自分の在り方をみつめ直すことで、今後同じような状況に直面したときによりよく対処するための知を見いだそうとする方法論です」(人事労務辞典)とあります。
私が初めてリフレクションについて強く意識したのは、会社員時代の上司とのやりとりを通じてです。当時、上司と毎日のように、電話で商談やプロジェクトのことについてやりとりをしていました。その都度、私が進めていたプロジェクトの進捗(しんちょく)状況や商談について、「何が課題だと思う?」「どうしてそう思う?」などと、上司から矢継ぎ早に質問を受けました。私は答えるのがやっとで、いつも電話が終わると疲れ果てていました。
はじめまして、「リフレクションが起こす学びの化学反応」と題し、リフレクションのこれまでの取り組みについて連載することになりました山下徹と申します。.....
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