自治体クラウドファンディングという新たな手法で着任1年目から市内小中学校のプロジェクト型学習を軌道に乗せ、不登校対策や教員研修も改善策を打ってきた神奈川県鎌倉市の岩岡寛人教育長。コロナ禍もあり嵐のような2年間だったはずだが、「行政マンに必要なのは、社会の要請を多彩な手段で実現していく専門性」と冷静に語る。
学校や教員がプロジェクト型の探究学習を実施したいと思っても、外部人材などのリソースとつながる予算はない。ならば幅広く支援を求めようと神奈川県鎌倉市教委が始めたクラウドファンディング「鎌倉スクールコラボファンド」は、2年で1200万円以上を集め、子どもたちの学びはもちろん、教師のスキルアップにも還元されている。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台としてにぎわいを見せる神奈川県鎌倉市。2020年8月から同市の教育長を務める岩岡寛人氏は、自ら基礎自治体への出向を希望した現役の文科省キャリアだ。着任後は、自治体クラウドファンディングによる資金調達などを通じ、外部機関と連携したプロジェクト型の探究学習を展開するなど、保守的と言われる教育風土に新風を吹き込んでいる。
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