NHKの朝の連続テレビ小説「エール」の放送で古関裕而作曲の校歌が話題になるが、折口信夫の作詞の校歌を発見し、珍しかった。折口信夫と言えば、名前は知っていても、近寄りがたい国文学や民俗学者という印象が強いであろう。釈迢空の号を持つ歌人、詩人でもある。日経新聞の日曜版「美の粋」で、コロナ禍の最中、3月末から3回、「落日と浄土『死者の書』の謎を探る」が掲載された。
教育新聞編『FUTURE EDUCATION! 学校をイノベーションする14の教育論』(岩波書店)を読んだ。新聞紙上では断片的で印象の薄いものもあったが、今回は一挙に読み、それぞれが興味深かった。何よりもとても面白かった。冒頭は、ノーベル賞受賞者の野依良治氏である。氏は「今の教育に本気で怒っている」として教育の現状を断罪する。
2007年、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が実施され、沖縄県は最下位だった。学校関係者の落胆は大きかった。1972年に日本に復帰したあと全国学力テストがあって46位とかなりかけ離れて最下位だった悔しさから、国語と算数のワークを県教委が作るなどして指導に力を入れていたのである。その最下位が6年続いた。
中教審の答申『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して』の中間まとめを読んだ(初等中等教育分科会)。何よりも注目されるのは「日本型」とされる学校教育である。簡単にいうと、諸外国は知育は学校だが、徳育は教会や家庭などで、体育はスポーツクラブなど主に地域で育成されるが、日本はそれら全てを学校が担うとされる。
やはり心配だったことが起き始めた。休校で大幅な遅れとなった学習内容だが、今年度中に取り戻すことは不可能なことから、2年先までの指導で埋め合わせるとされた。しかし、教師の中には子供の理解はそっちのけで、ひたすら進度のみを気にしている教師がいるという。「先生一人で授業しているみたい」と、子供が言うほど「高速」で進む授業がみられると琉球新報(9月18日)は伝えている。
最近のコロナ感染者は徐々に少なくなりつつあるのだろうか。しかし、世界的にみると終息の気配はない。米ジョンズ・ホプキンス大学の「世界各国のコロナ感染者数(死亡数)」(日経新聞)を毎日見ているが、世界全体で感染者は1日二十数万人増加し、総数が3000万人を超えた。死亡数も100万人に迫ろうとしている(9月20日現在)。
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