子供たちをリアルな社会の出来事に触れさせたり、外へ連れ出したりしたいという思いはずっと変わらない――。そう語る認定NPO法人カタリバの今村久美代表理事。日本中の10代の意欲と創造性を引き出せる社会を目指し、大学時代に立ち上げた組織は、もうすぐ20年を迎える。インタビューの最終回は、これまでの活動を振り返りながら、子供たちを取り巻く環境の変化や、子供たちを誘い出すための仕掛けについて聞いた。(全3回)
認定NPO法人カタリバがコロナ禍に立ち上げたオンライン上の子供の居場所「カタリバオンライン」では、「オンラインでかくれんぼしよう!」「オンラインで曲を作ろう!」などと、子供たちから次々とアイデアが生まれていた。今村久美代表理事は、学びをアジャイル開発(ニーズに迅速に対応させながら開発する手法)的に実験できる今の環境を、もっと生かしていくべきだと考えている。
どんな環境に生まれ育っても、未来をつくり出す意欲と創造性を育めるように――。そんな思いの下、認定NPO法人カタリバは「教育を学校の外側から新しくすること」を目指して、2001年に活動をスタートさせた。東日本大震災以降はさまざまな災害拠点でも教育支援活動を行ってきたが、今回のコロナ禍においても、いち早くオンライン上に子供たちの居場所をつくり、寄り添ってきた。
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