麹町中学校の職員室は、本当に賑やかでした。教員同士がいつも会話をしています。よく冗談を言って、場を和ませてくれる教員もいました。もちろん、そういう教員ばかりではありませんが、学校訪問にいらっしゃった方々からは、「なかなかこんな明るくパワーのある教員集団は見たことがない」と言っていただくことが多々ありました。
一つ、エピソードを紹介します。麹町中の文化祭「麹中祭」の最上位目標は、「観ている人全員が楽しめる麹中祭」です。 麹中祭は、生徒会行事に位置付けられており、生徒会役員が有志生徒等を募集し、麹中祭実行委員会をつくります。そして、半年以上の月日をかけて、その最上位目標の実現に向けて企画・運営を行います。
固定担任制の廃止、定期テストの廃止、宿題の廃止…。これ以外にも、麹町中学校ではこれまで学校の教育活動として当たり前のようにあったシステムを次々と廃止し、新しい実践を数多く実施してきました。
昨年3月まで5年間勤めた千代田区立麹町中学校。この間、6年前に着任した工藤勇一前校長(現横浜創英中学・高等学校校長)の下、さまざまな学校改革が行われ、次第に新聞やテレビなどメディアでも注目されるようになりました。中でも、チーム担任制の導入(固定担任制の廃止)、単元テストの導入(定期テストの廃止)、宿題の廃止などは、注目を集めた改革の代表だと思います。
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