理想の学校のキーワードとして「ウェルビーイング」を掲げる新渡戸文化学園の平岩国泰理事長。「月曜日に来たくなる学校」にしたいと、副業や独自の挑戦を歓迎するなど、教師の幸せを追求した職場改革を進めている。そうした職場環境に魅力を感じ、最近では公立校から移籍して来る教員も少なくないという。公立も含め学校現場が抱える職場としての課題を深掘りし、教師が幸せに働くためのスキルについて考える。(全3回の最終回)
「今の学校現場は、先生が幸せになるという視点があまりにも欠けている」――。新渡戸文化学園の平岩国泰理事長は、現状をこう憂慮する。幼稚園から短大まで、総勢150人の教職員を抱える同学園が近年取り組むのは、教師が幸せになれる学校づくりだ。「頑張っているのに報われない」「子供の模範となるために、厳しくするのがしんどい」――。
副業可、週4勤務OKなど、教員の画期的な働き方を認めている学校がある。東京都中野区にある新渡戸文化学園だ。幼稚園から短大まで設置する同学園では、児童生徒の学び方のリデザインはもちろん、教員の働き方も大きな進化をはかるなど、斬新な手法で学校改革を推し進めている。2年前に理事長に着任した平岩国泰氏は「先生方には、一人の人間として彩り豊かな人生を送ってほしい」と語る。平岩理事長へのインタビューを通じ、これらからの教員の働き方や学校組織の在り方について新たな可能性を探る。(全3回の1回目)
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