境界型セキュリティーと呼ばれる従来の対策は、意外かもしれませんが基本的には紙でのものと同じになります。例えば、成績情報が書かれた紙があったとします。安全のため、教員は職員室でしかその紙を取り扱ってはいけません。また、成績処理期間中は、教員以外の人を職員室に入れてはいけません。
今回から3回にわたって、最新の学校ICT環境とセキュリティーについてお話ししたいと思います。現場からはICTの利用環境に関する多くの悲鳴が聞こえてきますが、実はほとんどがセキュリティーに起因するものです。前任校の3つの改革で最も注力した分野で、今までと全く違った仕組みを整えることで、先生方の働く環境はもちろんのこと、生活すらも根本から変えていきました。
探究型の学校を目指すという先生方の共通認識が持てたものの、課題は山積みでした。体験したことがない学びを創り出すことは、まさに答えのない探究活動でした。多様な教育観を認め合い、相対化しつつ、いろいろなアイデアを出していくことで新しい教育は創られていきます。
私は現在、日本マイクロソフトにおいてクラウド製品群Microsoft 365の技術担当として、学校のICT化に携わっています。今回は弊社のWebサイトで公開している「働き方を劇的に変える ICT の小技10」に興味を持っていただいたことをきっかけに、先生の働き方とICTというテーマで連載を持つことになりました。よろしくお願いいたします。
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