GIGAスクール構想の進展により、全国のほぼ全ての学校に1人1台端末が配備された。札幌市立屯田西小学校の渡辺道治教諭は、これが学校にはびこる「足並みバイアス」を解放するためのブースターになり得ると指摘する。また、1人1台端末になったことで、今後はより個別最適な学びが推進されることとなるが、渡辺教諭が昨年度から取り組んでいる「ノマドスタディ」とはどんな学びなのか――。海外での教育活動なども含め、渡辺教諭の教師としての在り方について聞いた。(全3回の最終回)
毎年度、一番大変な学級を志願する――。札幌市立屯田西小学校の渡辺道治教諭は、私立小学校に勤務していた頃から現在まで、一貫してそうした姿勢を貫き、子どもたちに寄り添ってきた。昨今の学級崩壊や子どもたちの荒れは、一昔前のやり方では立ち行かなくなっていると言われる中、「荒れている学級には〇〇」というバイアスを自らアップデートしながら学級を立て直してきたという渡辺教諭。
「これまでと同じやり方で」「全てのクラスで同じやり方にしましょう」など、学校には「足並みをそろえなければならない」という「足並みバイアス」がさまざまな場面に存在している。こうした状況が日々の業務を圧迫し、新しいことにチャレンジできない職場風土を生み出しているとの指摘もある。
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