生徒の名前は覚えないのが普通のパプアニューギニアの教育。1人当たりの教員が受け持つ生徒数が500人を超えたり、日々の生活が日本よりも厳しいこともあったりするため仕方のないことではあるが、この他にも生徒に対する対応が少し冷たすぎると感じる場面がたくさんあった。
パプアニューギニアには国内に高校が約260校しか存在しない。その数は圧倒的に不足していて、高校への総進学率は24%にとどまっている。経済的・地理的問題がなく、なおかつ高校に進学するための国家試験を突破できた、全体の上位4分の1が集うパプアニューギニアの高校生は、私の想像よりずっと意識が高かった。
日本から南に飛行機で6時間半、オーストラリアの北に位置するパプアニューギニアは典型的な「南の島」だ。たくさんのヤシの木、サンゴ礁豊かなエメラルドグリーンの海は日本人が持つ「南国リゾート」のイメージをそのまま絵に描いたような環境で、それがどこまでも続いている。
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