「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を建学の精神に掲げる岐阜県の中京高校は、部活動が盛んな学校として全国的に知られている。そんな母校への思いから、教壇に立ちながらアマチュアボクシングの頂点を極めようとしてきた田中亮明教諭。東京五輪男子ボクシング・フライ級で銅メダルを獲得したほどのボクサーが、教師として掲げる目標とは何か。
東京五輪男子ボクシング・フライ級で銅メダルに輝いた中京高校の田中亮明教諭。インタビューに際して案内してくれたのは、校舎の端にあるボクシング部の練習場だった。もともと卓球場として使われ、新しい卓球場ができてからは倉庫として使われていた木造の建物を練習場に改修し、同校ボクシング部の歴史は始まった。
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、1年の延期を経て開催されたオリンピック東京大会。日本勢の活躍が続く中で、一人の教師が歴史的な快挙を成し遂げた。男子ボクシング・フライ級で、日本に61年ぶりの銅メダルをもたらした田中亮明選手だ。ボクサーの他に、岐阜県瑞浪市にある中京高校の教員という顔を併せ持つ。東京五輪の興奮も冷めない昨年10月、中京高校に田中教諭を訪ねた。(全3回の1回目)
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