私は若手の頃、「子どもを褒めて伸ばそう!」と思い、子どもの良いところを探していましたが、なかなか見つけることができませんでした。なんとか見つけたとしても、いつも同じ子ばかり褒めることになり「ひいきしている」と言われたこともあれば、「先生に褒められてもうれしくない」と言われたこともあります。
「良い学級をつくりたい!」 教員であれば、どなたもそう考えたことがあるのではないでしょうか。当然、私もその一人でした。私は若手の頃、教師が手を掛ければ掛けるほど良い学級ができるものだと思っていました。しかし、そう思って労力と時間をかけていたものの、なかなか学級が良くなることはありませんでした。
学校で多くの時間を占めているのが「授業」です。私は若手の頃、「良い授業をしなければ!」と思い、板書計画を立てたり、発問計画を作ったり、プリントを作成したりと、細かいところまで全てが行き届くよう、眠い目をこすりながら徹夜で授業づくりをしていました。でも、いざ迎えた授業では立てた計画通りに進まず、うまくいかないことばかりでした。
初めまして。このたび「教師の働き方マインドセット」というテーマで連載を担当させていただくことになりました、髙橋朋彦と申します。公立の小学校で働き、今年で15年目になります。一般的な「教諭」という立場からではありますが、読者の皆さまのお役に立つことが少しでもあればという思いで連載を引き受けさせていただきました。これから10回にわたり、どうぞよろしくお願いします。
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