児童養護施設に対する「認知」が高まる一方で、施設の設置に反対運動が起こるなど「理解」は十分に深まっていないと話す田中れいか氏。施設出身の社会運動家として過ごす日々の中で、これまでどのような課題意識を抱きながら、活動を続けてきたのだろうか。インタビューの最終回では、日本社会や学校教育に抱く課題意識、今後の展望などについて聞いた。(全3回)
社会的養護への理解を深めるための啓発活動、支援活動を幅広く展開している社会運動家の田中れいか氏。自身も施設出身者である田中氏は、どのように歩み「現在地」にたどり着いたのか。インタビューの第2回では施設退所後の生活、現在の活動に至る経緯について聞き、日本の社会的養護制度の課題を探る。(全3回)
保護者不在や虐待、貧困などの事情を抱える子どもを、児童養護施設や乳児院などで養育する社会的養護制度。同制度により、全国で約4万2千人が施設などで暮らしている(昨年3月末時点、厚労省調査)。今年6月には改正児童福祉法が成立して原則18歳(最長22歳)だった退所の年齢制限が撤廃されたが、施設で暮らす子や保護を離れた若者への支援には今も課題が残る。
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