昨年12月に開かれた中教審総会では、学習指導要領の改訂と合わせて「多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成を加速するための方策について」が諮問された。教員の養成・採用・研修は現在もさまざまな改革が進行中だが、なぜそれを加速させる必要があるのか。文部科学省総合教育政策局教育人材政策課の後藤教至課長に、諮問のポイントを聞いた。後藤課長は「多様な社会経験や背景を持った教師集団への進化が求められる」「現職教師のレベルアップを戦略的に考えていく必要がある」と強調し、免許制度や教員養成をどう見直していくかなどの議論と並び、大学院での学び直しをどう支援するかといった議論にも注目してほしいと話す。