MP人間科学研究所代表/心理学博士
人生は思い通りにならないことの連続といっても過言ではない。試験で思うような成果が出ない。受験で志望校に合格できない。部活動でレギュラーになれない。友達と仲たがいしてしまう。失恋する――。数え切れないほどの挫折に見舞われるのが人生である。そのたびに「心が折れた」と落ち込んでいたら、人生の荒波を乗り越えていくことができない。当然、自己肯定感は低くなる。
学生たちには、対人不安の強い者が非常に多い。授業で対人不安について話すと、いつもやる気のない学生さえ熱心に聴き入り、「まるで自分のことを言われているみたいだった」「自分だけじゃないと分かって安心した」などと話しに来る。
何かにつけて物事を悲観的に受け止める心理傾向を持つ子がいる。授業中に先生に指名されたとき、ボーッとしていてうまく答えられないと、ひどく落ち込む。友達から嫌なことを言われると「きっと嫌われているんだ」と思い、落ち込む。試験で悪い点を取ると「自分は頭が悪いんだ」と自己嫌悪に陥り、落ち込む――。
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