このどんよりとした空気の中ですから、どれだけ予防策を打っていても、不適切な言葉や行動が見られることがあります。2カ月以上を共に過ごしている学級の中で、困り事が何も起こらない方が珍しいでしょう。
「地が出る」という言葉があります。この6月ごろによく聞く言葉です。 表向きの顔と、地の顔。幼く天真らんまんにみえる子どもたちだって、場によって違った顔をもっています。「裏表」がないという言葉が褒め言葉になるくらいですから、「表向き」というと何だかずる賢いような印象を持ってしまいますが、決してそれだけではありません。新しい学年、新しいメンバー、新しい先生とともにスタートした1カ月をいつも以上に頑張った。そんな真剣な「表向き」もたくさんあることでしょう。
魔の6月。6月危機。 こうした言葉を一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。6月は、学級経営が難しくなる時期と言われており、この時期の乗り越え方について、教育雑誌などで特集が組まれることもよくあります。それだけ多くの先生方が、6月の学級経営に難しさを感じているということです。一方で、「本当にそんなものがあるのか?」と疑問を持つ声もあります。本当に「魔の6月」というものは存在するのか。そして、どうしてそんなことが言われるのか。先行研究をもとに考えてみたいと思います。
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