前回は、スクールカウンセラー(SC)や教育相談員との差異でもある、スクールソーシャルワーカー(SSWer)の価値や全体像について概観した。スクールソーシャルワーク(SSW)の対象は、ミクロ、メゾ、マクロのレベルがある。今回はミクロレベルの活動を紹介する。
防げなかった悲惨な児童虐待事件、少年事件、起きてしまった問題をその現場だけの課題にしてしまうと、その後も防げない。根本的なところから見直す必要がある。そうした視点から、本連載ではこれまで、学校組織と教職課程カリキュラムの課題を俯瞰的に見てきた。他方で、ポスト・コロナ休校によって今まさに問題が生じている可能性があり、取り返しのつかない問題にならないよう、最善を尽くしたい。
2019年1月、千葉県野田市において、いじめアンケートに記載した内容を見た父親が、当該児童を死に至らしめるという悲惨な事件が発生したことは広く知られている。決して忘れてはならない事件であるが、もしかしたら、「特異な事例」と考えてはいないだろうか。「自身の学校」「自身のクラス」と自分に引き寄せて捉えることができているだろうか。
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