学校は、どの家庭にとってもかけがえのない宝である子供たちが集まる場です。また、子供たちの生涯の礎を築く教育の場であり、1日の約3分の1を過ごす生活の場です。同時に、人が集まるが故に感染症拡大の核にもなり得る場なのです。
コロナ禍において、子供のストレスを心配する声が聞かれます。コロナ禍は子供たちの「心」にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。前回に引き続き、養護教諭の声を手掛かりに見ていきましょう。
前回、養護教諭を対象とした調査について触れました。養護教諭は学校における健康の専門家として、全校の児童生徒の心と体を支えています。元気な子、健康に課題のある子、教室に入れない子…。不調を訴える子供とはたわいもない話をしながら、背後にある要因に目を向けます。
今でも、今年の2月27日が思い出されます。当時、私は大学で教鞭をとりながら大学附属の特別支援学校の校長を兼務しており、管理職の定例会議をしていました。埼玉県内でも新型コロナウイルスの感染例が数例確認されていたことから、感染が拡大することも想定して、次年度の学校行事について検討していたところでした。
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