福島県や大阪府で20年近く「ドラマティーチャー」として活躍してきた、追手門学院高校の石井路子教諭。演劇を通して生徒に伝えたいのは、自分自身と向き合い、他人のことを想像し、「生きづらさ」が溢れる現代を生き抜く力だという。「生徒が一生忘れられない教育」をつくるために日々奔走する石井教諭の、生徒との向き合い方とは――。(全3回の最終回)
私はこの生徒の命を守るために何ができるか――。かつて普通の国語教師だった石井路子教諭(追手門学院高校)は、こう自問自答を繰り返す中、福島県立いわき総合高校で「ドラマティーチャー」としてのキャリアをスタートさせた。
部活動ではなく教科として演劇を教える教師「ドラマティーチャー」。日本ではまだ知名度が高いとは言えないが、その教育的効果について少しずつ関心が集まっている。そのパイオニアとも言えるのが、石井路子教諭だ。2004年に福島県立いわき総合高校で「演劇」教科の専任教諭となり、ドラマティーチャーとしてのキャリアをスタートさせ、現在は追手門学院高校の表現コミュニケーションコースで指導に携わる。
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