「写話調査」では、人物をたくさん撮ってくる子もいれば、物や風景ばかり撮ってくる子もいる。東京都中野区のC君は「人物派」で、お父さんやお母さんの写真以外に2人の写真を撮ってきてくれた。その中の1人は歯医者さんで、「めっちゃ優しい。心の準備とかもさせてくれる」と言う。さらに「にいに」というタイトルをつけた写真には母方の叔父さんが写っていて、「ママが日曜日に仕事が入ったときに世話をしてくれる」とのこと。たくさんの大人たちに囲まれながら育っている様子が目に浮かぶ。 子供にとって身近な大人とはまず親で、次は学校の先生になるだろう。親と先生以外の大人にどれだけ日常的に接しているかは個人差が大きく、そうした「第3の大人」が与える影響は小さくないように思われる。……