教育現場の「こういうところが変わってほしい」ということの一つに、女性管理職の割合があります。教員というのは比較的ジェンダーギャップが小さい職種だとは思いますが、それでもデータなどを見ると、教頭以上に占める女性の割合は小学校で25.3%、中学校で11.5%、高等学校で10.1%にすぎません(令和2年度文科省「学校基本調査」)。
本連載の第2回で、私が子どもの時に学校で性差別に関して違和感を抱いた経験を幾つか書きました。30年の時を経て、社会全体の変化にも歩調を合わせて、おそらく学校現場のジェンダー平等意識もかなりアップデートされてきたのではないかと思います。
著書『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』は、主には男の子の育ちに関わる大人や中高生くらいの男の子を読者と想定して書きましたが、一方では成人の男性たちにもぜひ読んでほしいと思っていました。
著書『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』は、何かを指南するというより、私自身が子育て当事者として「どうしたら子どもが性差別意識を持たずに子育てができるんだろう」「私は悩みつつこうしてるんだけど、皆さんはどうやってるんですか?」と、口火を切るつもりで書きました。
子育て中の親としてとても気になっていることの一つに、日本では一部の熱心な教員以外では、十分な包括的性教育を受けられないということがあります。 著書『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』で詳しく書いたのでここでは概要のみにとどめますが、私は性教育に関連する漫画や本で良いと思うものを見つけると、子どもの目に届きやすいところに置いてきました。
昨年、『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』(大月書店)という本を書いた背景には、子育てをしながら、子どもが社会から受け取るいろいろなメッセージに、ジェンダーバイアスがかかったものが少なくないと感じたことがあります。
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