PBLにおける「プ譜」のメリットは、児童生徒自身のプロジェクトを進めるためにも、教師が教室や学年でPBLを進めるためにも使用できるところにあります。
「プ譜」は誕生期に使用すると、ただ仮説を立てるだけでなく、メンバーと合意形成しながらチームの志向性(対象に向かう意識の動き)をそろえた仮説を立てることができます。具体的には「My Project」「Your Project」「Our Project」という三つの手順を踏みます。
「プ譜」とは、時系列的な遷移を含む、逐次変化するプロジェクトの状況・関係性・全体像を可視化するための記述方法です。プ譜はプロジェクトのライフサイクルに応じて機能が変わります。誕生期に使えばプロジェクトの仮説立案に、成長期に使えば実行したことと返ってきたフィードバックに対する意思決定の記録と仮説の更新に使えます。
分からないことが多く存在するプロジェクトでは、状況を瞬時に読み解き、適切に問題を設定するなど、即興的な対応を行う「省察的実践者(Reflective Practitioner)」になることが求められます。仮説を実行し、未知を既知に塗り替え、予定外の事象に臨機応変に対応し、個別暫定解を出し続けていきます。
成長期の段階では、誕生期に立てた仮説を実行・探索します。「立てた仮説が妥当だったか」「選択した手段が適切だったか」を確かめていきます。成長期の中にも取り組む段階があります。
誕生期は野心のサイズが大きく、野心的な児童生徒が最もワクワクする時期です。自分のやりたいこと、アイデアを実現できるかもしれないという期待は、主体的な思考・行動につながっていきます。
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