閉塞(へいそく)感漂う社会の中で、ますます埋もれていく子供たちのSOS。一人の教育者、一人の大人として、教師はその声なき声をどう拾い上げ、支援につなげるべきなのか。イラク人質事件の被害者となり、帰国後に壮絶なバッシングに苦しんだ過去を持つNPO法人D×Pの理事長、今井紀明氏。生きづらさ、経済的困窮、精神的な不調、進路……、根深い問題に孤独に苦しむ10代と過去の自分が重なるときがあるという。
「所持金が数千円しかない」「バイトのシフトが減って、生活が苦しい」――。長引くコロナ禍の影響で、深刻化する所得格差。さまざまな事情で親に頼れず、アルバイトで生活費や学費を賄う10代の生活は、困窮を極めている。そんな中、いち早く、現金給付や食糧支援などの支援策を打ち出したのが、NPO法人D×Pだ。「早い段階で支援しなければ、取り返しのつかないことになる」と理事長の今井紀明氏は語る。
50項目以上の業務を見直す学校改革を管理職としてリードしてきた大分大学教育学部附属小学校の時松哲也校長と、前任校の千代田区立麹町中学校で工藤勇一前校長とともにミドルリーダーとして学校改革に取り組んできた立命館守山中学校の加藤智博教諭に、改革後に現れた子供たちと教員の変化について聞いた。また、GIGAスクール構想への期待と、それぞれに考えるこれからの日本の教育の在り方についても語り合ってもらった。
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