今、日本の教育は急激に変わろうとしています。一方で、これまでも教育の情報化は、長い歴史の中で何度も変わろうとしてはくじけてきた事実があります。「くじけた」と言うと語弊があるかもしれません。
前回、ICT支援員が頻繁に訪問できない学校は、環境を整えることに注目するとよいという話をしました。これはGIGAスクール構想の最初の段階で必要な支援です。「ネットが遅い」「端末が持ち帰れない」「フリーズしたらどうすればいいのか」などの話は、この「混乱期」にありがちな現象でもあり、その一つ一つに支援員が知恵を絞っています。
ICT支援員を描いたイラストは、授業でも職員室でも先生に寄り添っているものが多く、先生を補助するイメージを持たれていますが、実際の業務は他にもあります。
ICT支援員を効果的に活用するには、「ICT支援員に何ができるのか」を現場で共有しておくことが必要です。例えば、図のようなメニューを校内に掲示したり、配布したりしてもよいでしょう。
ICT支援員の仕事は学校に行ってみないと分からないことが多く、慣れない環境では戸惑うことも少なくありません。訪問しても何をしてよいか分からず、質問をされてもすぐに答えられないことが多々あります。でも、初日でがっかりしないでください。これまで出会った数多くのICT支援員は、現場で先生と日々コミュニケーションを取り、自分で調べ、実機を触ってみながら環境に慣れ、確実に成長していきました。
ICT支援員は、「情報通信技術支援員」という名称とその職務内容が規定されました。以前のICT支援員に比べて、「communication」が「通信」となったことでイメージ的にはなんとなく「IT」に近くなり、SE(システムエンジニア)のようなイメージがする方もいることでしょう。
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