初任の年、私は5年生を担任していましたが、うまくいかないことばかりでした。独身で実家暮らしでしたが、幸い自宅から近い学校に配属されたので通勤時間は約10分でした。校務分掌はありません。朝早くから夜遅くまで、学級のことだけを考えていればいい1年でした。それでもうまくいかないことばかりで、多くの方に支えられながら、なんとか1年を終えることができました。
若手の頃の私にとって、一番大変な仕事は「通知表作成」でした。 通知表を作成する時期になると遅くまで学校に残り、休みの日も学校で1日中成績を付けていました。特に大変なのが「所見」です。子どもの良いところを思い出すことが、なかなかできないのです。本当に苦労しました。
皆さんは、給食の時間をどのように感じているでしょうか。若手の頃の私は、はっきり言って「苦痛」の時間でした。4時間目が終わり、給食の準備を進めなければいけないのに、給食当番はなかなか集まりません。当番が仕事を始めても周りの子は遊んでいて配膳が始まりません。
学校の1日の始まりはとてもバタバタしています。その大きな原因として「提出物」の集約があります。普段から宿題や承諾書などの提出物が盛りだくさん。加えてコロナ禍では、「健康観察カードの提出」が毎日求められるようになりました。担任は全員分の健康観察カードを集め、順番通りに並べ直してから管理職に提出します。
皆さんは、どのようにノート指導をされているでしょうか。私が若手の頃は、授業が終わった後に集め、放課後にまとめて赤を入れ、時間をかけて見ていました。数人の子は私の赤を見て改善してくれましたが、多くの子は私の赤を見ることなく、なかなか改善につながりませんでした。また、ノートを集めたものの、赤を入れる時間を取れずにそのまま返してしまうこともありました。
学校の仕事で一番時間がかかるものは、「宿題チェック」であると私は考えています。そして、宿題チェックにかける時間を減らすことが、宿題の成果を上げることにつながると考えています。
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