【シリーズ】集団避難と教員

【集団避難と教員㊦】 苦難も「絶好のチャンス」 巣立ちと復興へ

　三宅島噴火による被災で2000年8月末、子どもの集団避難生活が始まり、思わぬ苦悩を抱えることになった教員ら。当時、指導主事として学びの保障や教員の支援に奔走した帝京大学教育学部教授の増渕達夫さんに、困難を乗り越えるまでの教員らの軌跡について聞いた。

【集団避難と教員㊤】 三宅島の噴火時、教員を襲った思わぬ苦悩

　能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市などでは、中学生約400人が親元を離れて金沢市などの施設に集団避難した。学校教員は自身が被災していても、避難所運営や教育、子どものメンタルケアなどの役割を担う。2000年の東京・三宅島噴火で子どもが集団避難した際、指導主事として学びの保障や教員の支援に奔走した帝京大学教育学部教授の増渕達夫さんに、教員が直面した困難について聞いた。