産休を取得する教員の増加や、休職する教員の増加━━。今、全国の学校では代替教員が見つからずに「担任未配置」や「欠員」が出ていることが珍しくない状況に陥っている。それにより学級の荒れや、さらなる教員の多忙化など、学校現場の負担が雪だるま式に増えている。兵庫県川西市立多田小学校では、3年前に産休代替の講師が見つからなかったことをきっかけに、2023年度から「40分授業午前5時間制」×「学年担任制」×「教科担任制」を取り入れた新教育課程に取り組んでいる。子どもたちが安心安全な学校生活を送るため、また担任教員への過度な負担を減らすために始めたこの取り組み。“普通の公立小学校”で、なぜここまでの改革が進んだのか。実施に至るまでの経緯や試行錯誤を取材した。