この連載の第1回では、フランスの公教育の中でいかに「批判精神」が重要とされているかを見てきた。しかし公教育の体系には、批判精神の学びに特化した教科・科目はなく、「あらゆる学習機会が批判精神を実践する場になり得る」と語る教師もいた。
この新連載はフランスに住む日本人ライターが、日仏の教育の「違い」に着目してつづっていく。本題に入る前にまず、連載の趣旨をお伝えしたい。 筆者は日本に生まれ育って日本で大学まで教育を受けたのち、新卒採用での就職を経験した。25歳でフランスに居を移し25年間が経過したが、そのうち半分以上の年月を、この国の教育現場に何かしら関わって生活してきた。
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