学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現していくには、「自ら調べ、考え、学ぶこと」が重要である。辞典類はそのような時、欠かせないアイテムであり、その活用は「思考力、表現力、判断力」を養うための礎(いしずえ)につながる。辞典を効果的に活用する際の参考になるよう、発行各社の協力で国語関連・英語関連の辞典を紹介する。
新加項目、語義・用法の変化 1963年4月10日の初版刊行から60年。『岩波 国語辞典』は、言葉の意味の根幹をおさえながら、たえず揺れ動く言葉の意味と用法をわかりやすく解説する編集方針によって、日本語の標準的な辞典として広く受け入れられてきました。
今回は4年ぶりに改訂となりました「三省堂例解小学国語辞典第八版」をご紹介させていただきます。今回の改訂では、新しく増補した語彙が4000語に及びます。その結果、総収録項目数は4万6500項目となりました。
例解学習シリーズは1965年の初版刊行以来、国語辞典累計1275万部、漢字辞典760万部を数え、子供たちとともに約60年の歴史を積み重ねてきました。昨年秋にはさらに楽しく学習できるよう装いを一新した『例解学習国語辞典 第十二版』と『例解学習漢字辞典 第九版新装版』(それぞれB6判)
明鏡国語辞典 第三版 話題の「品格語」など言葉の使い方の充実したコラムが注目の的に。「頑張る」のような日常的に使われる言葉から、「勤(いそ)しむ」「研鑽(けんさん)に励む」など改まった場面で使える言葉が分かる「品格」欄や、「いぶかる」「すこぶる」
令和2年度(2020年度)より実施された学習指導要領で大きくうたわれているのが、子供たちの語彙の充実です。教科書では、自分で考えて書いたり、話し合ったり、発表したりする指導内容も多く、子供たちにはより語彙力や表現力が求められるようになっています。
最新全訳古語辞典 学習に必須の語を教科書・入試問題などから精選し、地名・人名や和歌・俳句、歌舞伎・浄瑠璃演目など幅広い分野の約2万3000項目を収録しています。また、古語辞典の使いやすさを追求し、さまざまな工夫をしています。
紙の辞書か デジタルの辞書か 今さら、という印象もあるタイトルですが、ウェブサイト、スマートホンアプリなど、デジタルの辞書はますます種類が増え、使いやすくなってきました。
■『プログレッシブ小学英和辞典』『プログレッシブ小学和英辞典』『プログレッシブ小学英和・和英辞典』 英語が教科になった現代小学生にふさわしい、本格的英語辞典です。4技能(読む、書く、聞く、話す)を1冊でサポートします。見出し語と複合語で1万300項目(英和4000+和英6300)、1万400用例(英和4700+和英5700)を収録しています。
『ジーニアス英和辞典 第6版』 第6版からシンプルWEB辞書付きに。●変化する英語の実態を適切に提示。例えば、性差別の観点からeveryoneなどの不定代名詞を受ける場合には、「単数のthey」がふつうに使われることを記しました。