第3回では、皆さんに「知っていること」と「理解していること」の違いについて質問しました。「小学1年生の『季節』を例に考えてみてください」と投げ掛けたところで、前回は終わってしまいました。
前回は、概念型探究は学習者が自ら概念的理解を構築するための探究型学習であるという点で、他の探究型学習とは違うということをお伝えしました。今回は、この概念的理解ということに焦点を当てていきたいと思います。
前回の記事を読まれた方は、「で、結局、概念型探究って何?」と思われているかもしれません。今回は、まずはそこを明らかにしていきましょう。
私が公立小学校の教室で概念型探究を見よう見まねで始めたのは15年ほど前です。今振り返ってみると、本当に勢いだけでやっていたような拙い授業だったのですが、子どもたちの反応がとても良かったことが、私がここまで続けてこられた大きな原動力となっています。もともと一生懸命に取り組む子どもたちでしたが、学習活動に向かう姿勢が明らかに前のめりになり、学習感想の質も変わっていきました。「あぁ、学ぶことを本当に楽しんでいるんだなぁ」と強く思ったことを今でも覚えています。
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