「特別の教科 道徳」(以下「道徳科」)は、2020年度から始まる新学習指導要領に先立ち、小学校では18年度、中学校では19年度から実施されている。「道徳科」は、これまでの「道徳の時間」にあった道徳的諸価値(徳目)の心情的な注入主義を改め、児童生徒がそれら諸価値について自ら「考え、議論する」ことを重視した点に特徴がある。
「シティズンシップ教育」と聞くと、学校教育の中で「何を」「どのように」、そして「どの場面」で扱う教育なのか、と疑問に思う教員も多いのではないだろうか。まずは、学校の日常を思い起こしてみてほしい。学級会でより良い学校生活に向けてルールを話し合うとき、総合学習で自分のまちを調べて、より良いまちづくりに向けた提案を考えるとき……
近年、世界各地で、新しい世紀を支える市民を育成するためのシティズンシップ教育が構想・展開されている。 日本でも、18歳選挙権の導入や成年年齢の引き下げなどを受けて、シティズンシップ、あるいはシティズンシップ教育という言葉をよく耳にするようになった。その名を冠した学会(日本シティズンシップ教育学会)も昨年末に誕生した。
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