「これからの社会が、どんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい」
コロナ禍、保護者への対応に苦慮している先生も多いのではないでしょうか。連絡帳や手紙、電話、面談のどのやりとりでも、教員が持つべき心構えは同じ。保護者の訴えを「クレーム」と捉えないことです。「クレーム」と意味付けると、「面倒なことを持ち掛けてきた」と、怒りになります。怒りには伝染するという性質があり、保護者との最初の対処は慎重にしたいものです。
叱り方を上達させるためにはNGな態度とワードを知り、上手に叱るとはどのようなことかを理解しておくことが大事です。まずは、NG態度です。
2016年に小学校教員を退職した後も、私は学校教育に関する情報に注目しています。「GIGAスクール構想」の実現に目を見張る一方、心を痛める情報も多くあります。20年度における小中高校生の自殺者数は過去最多の415人。いじめ、暴力行為、不登校などの報道に、教員の指導が難しい時代だと感じています。
教員であれば、目の前で起きている出来事を見逃してはいけない、許してはいけない場面があります。思考のコントロールの三重丸の③許せないゾーンに入るなら、怒ればいいのです。
今回は、思考のコントロールについて解説します。衝動のコントロール(第4回参照)で6秒待てたら、「怒ること/怒らないこと」の線引きをします。三重丸を思い浮かべてください(図参照)。①が許せるゾーン、自分の「べき」と同じ範囲。②がまぁ許せるゾーン、イラっとするが許容できる範囲。
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