NPO法人Waffle(ワッフル)の取り組みは、IT系をはじめとする企業から注目を集めている。「ジェンダー平等を実現していない企業は今後、消費者からも学生からも選ばれない」という文脈から、企業の生き残りをかけた経営課題と直結しているからだ。今秋、代表の田中沙弥果さんはWaffleの活動をさらに充実させるべく、米国へ視察に出向き、理工系の女子学生比率を向上させた大学やNPOを訪ねる予定でいる。
教室ではみんなプログラミングを楽しんでいるのに、学校外のプログラミングイベントには女子の姿が見えない――、そのギャップが社会課題だと気付いた田中沙弥果さんは、女子中高生にプログラミングを教えようと動きだした。そうした活動を通して見えてきたのは、ジェンダーギャップの改善を阻む障壁の数々だったという。
小学校でプログラミング教育が必修化され、デジタル人材の育成に向けた期待が高まる中、課題とされているのがIT分野のジェンダーギャップだ。理工系分野やIT業界で働く女性の割合は依然として低調で、国際的に見ても大きな後れを取っている。そんな状況を変えようと奮闘するNPO法人Waffle(ワッフル)の共同創業者・田中沙弥果さんに、女性のIT分野への進出を促すために何が必要を聞いた。(全3回)
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