震災から約10カ月、輪島高校では今、街づくりのプロジェクトに特化した総合的な探究の時間「WAJI活 街プロジェクト」が始動している。地域の復興に自分たちの思いを込める機会になる一方で、被災者でもある生徒たちにとっては、心の傷をえぐられるような一面もあるように思える。実際のところはどうなのか。インタビューの最終回では、復興に向けて探究的に取り組む生徒たちの様子を聞いた。
学校休業中に大規模災害が発生したらどうなるのだろうか。生徒は、同僚は――。2024年の元日に起きた能登半島地震のニュースを見て、そう考えた教員も少なくないだろう。石川県立輪島高校の寺田知絵教諭は珠洲市にある自宅で被災。道路が寸断され、職場に行けたのは発災から10日もたってからだったという。インタビューの2回目では、自ら被災しながら授業再開に向けた日々や生徒との関わりを振り返ってもらった。
2024年1月1日、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生した。輪島市では大津波警報の発令と同時に火災が発生。観光スポット「朝市通り」周辺は壊滅的な被害を受けた。石川県立輪島高校に勤務する寺田知絵教諭は、この朝市をはじめ地域をテーマにした総合的な探究の時間「WAJI活(わじかつ)」を担当する地歴公民科の教員だ。探究するフィールドを失った中で、どのように再興の道を歩んでいるのか。オンラインで話を聞いた。
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