今回でこの連載も最終回です。最終回でお伝えしたいのが、必要以上の怒りを抱えることなく、解決志向を基に行動の選択ができるためのトレーニングです。
何度も同じことを言ったのに相手が行動を変えてくれないとき、「何度も言っているよね!?」「前から言っているよね!?」と過去を持ち出して叱ることはないでしょうか。こうした言い方をすることによって相手に伝わるのは、「何度言ってもあなたは分からない人」と相手を責める気持ちです。
注意をしたり、叱ったりするときに、「○○さんは、いつも忘れ物をするよね」「○○さんは、必ず言い訳をするね」「〇〇さんは、決して先生の言うことを聞かないよね」などと言っていないでしょうか。「いつも」「必ず」「絶対」などの言葉は、100%の事実だと互いに認められる場合には使ってもいいですが、1回でも例外がある場合はそうとは言い切れません。言われた相手も、「いつもじゃないし…」「必ずって大げさだ…」などと、決め付けられたことに気持ちが向くでしょう。
注意するとき、叱るときに、「なぜ?」「なんで?」という言葉を使うことはないでしょうか。
児童生徒に対して、あるいは教員同士で指導として「叱る」「注意する」際、にどうしたらいいのかと相談を受けることが多くなりました。叱ることの目的は、相手の成長を願い「次からこうしてほしい」という行動や意識の改善を促すことであり、決して悪いことではありません。
アンガーマネジメントでは、怒る必要のあることは上手に怒ることができ、怒る必要のないことは怒らないで済むようになることを目指します。
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