今年4月に開校した大分県玖珠町の町立学びの多様化学校が開校に向けて始動したのは昨年7月、許可が下りたのは今年2月だった。通常は開校1年前に文部科学省への連絡が求められる手続きを異例の短期間で実現させたのは、まさに町を挙げた熱意だった。時間も計画も予算もない状態から、新しい学校はどのように生まれたのか、町や学校関係者の軌跡を追った。
不登校の児童生徒が年々増える中、「学びの多様化学校」の設置が全国的に進んでいる。今年4月には新たに11校が開校して全国で35校に上り、各校ではそれぞれ工夫を凝らした教育が展開されている。この春、人口約1万4000人の大分県玖珠町に小中一貫の町立学びの多様化学校が開校した。「対話」「野遊び」「探究」という3つのユニークな教科を新設し、学校になじめなかった子どもたちの登校率(全児童生徒に占める登校した児童生徒の割合)が8割に達していることから、全国的に注目されている。どんな学校づくりが行われているのか、同校を訪ねた。
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