独立行政法人教職員支援機構(NITS)
私はこれまで、どちらかと言えば、人から言われるままに、忠実に学ぶことが多かったように思います。それは裏を返せば、自分がどんなふうに学べばよいかが分かっていなかったということでもあります。その時の自分が、そもそも何を学ぶべきなのかが見えていなかったことの証しだったのかもしれません。
「学校課題を探究する」とは、どういうことなのか。私がコア研修2年コースをデザインするにあたり、ずっと考えていることです。 高校で教師をしていた頃、「学校課題は何か」と聞かれれば、すぐにいくつかの課題が思い浮かびました。
独立行政法人教職員支援機構(以下、NITS)は、2023年度から「探究型研修」に初めて取り組み、現在も試行錯誤を続けています。私はその始動の年に中途採用で加わり、探究型研修の一つである「コア研修2年コース」を担当することになりました。
私は以前、大学入試センターで試験問題調査官という職に就いていました。その当時もそうですし、今もそうなのですが、高校国語科における授業力の向上に資することを目的とした、教職員研修に講師としてお招きいただくことがあります。
私には、中学2年生の娘がいます。彼女は昨年、英語検定を受験したいと言い、問題集を買いそろえ、単語を覚えたり文法を理解したりしようと少しずつ準備を進めてきました。
わかっていても、できない。わかっているのに、できない。研修に参加しているとき、よく自分に起こる感覚の一つです。自分にはこんなことばかりがあって、反省してばかりです。
自分のまなざしが変わる。そんなことが大切な気がしています。自分は今まで何を見ていたのか、そして今、何を見ようとしているのか。
指導主事になった私は、緊張と不安の日々を過ごしていました。自分が学校にいたときには、考えたことも聞いたこともなかった話が次々と自分に襲い掛かります。
研修を忌み嫌っていた私が指導主事として教育センターに着任し、初任者研修をはじめとする授業づくり研修などの数々を担当することになるわけですから、因果なものです。
「なぜ研修が面白くなかったのか」 ふと、頭をよぎることがあります。もう15年も前のことであるにもかかわらず、です。
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