茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校校長
現在、学校は通常登校に戻ったが、前回述べたように、今までと同じ形態で授業を行うことはできない。加えて、いつコロナで突然休校になるかも分からない。私たちは、そうした事態になっても慌てることなく、家庭で授業の続きができるようにしておかなければならない。
前回まで休校中や分散登校中のオンライン学習について述べてきたが、ようやく本校でも6月8日から通常登校ができるようになった。子供たちの元気な笑顔を見ることができるのはとてもうれしいが、課題が山積している。まずは、学園生の健康をどのように守るかである。
前回、分散登校時におけるICTを活用した学びのハイブリッド化について述べた。今回は、つくば市教育委員会がコロナ対応のために用意した、学校でも家庭でもシームレスに活用できる教育用グループウエアを紹介する。
本校では、5月21日からいよいよ分散登校が始まることとなった。しかし、通常通りの時間割ではなく、食事中の感染を避けるため、給食なしの半日登校となった。
本連載ではこれまで、学校で実施した休校中のオンライン学習を紹介してきた。今回は、休校中の子供たちの家庭での様子を紹介する。 本校では、ゴールデンウイーク中、緊急事態宣言が出ている中では外出することもできず、「子供が家庭で何をしたらよいか迷っている」とのご意見を保護者からいただいた。
前回、オンライン動画や自主学習していて分からないことがあれば質問できるシステム「先生あのね」を紹介した。これらのツールを活用した結果、児童生徒の疑問点などの解消を図ることができた。だが、一人一人の学習がどのくらい定着したのかは分からない。そこで、Microsoft Formsの問題作成機能を活用して、一人一人の家庭での学習定着度を図ることにした。
前回、自校の教員が作成したオンライン動画をホームページから学園生に配信したことについて紹介したが、どの学園生が閲覧しているかどうかを確認する手段はなく、全体的なアクセス数を確認する程度であった。しかし、担任としては休校が長期にわたる中で子供たちがどのような生活を送り、どんな悩みを抱えているのかを把握したいところであった。
担任教師によるオンライン動画配信の経緯は前回お伝えしたが、今回はその内容について詳しく紹介する。 オンライン動画を自校で制作するには、各教員の協力が不可欠であった。動画配信までには、動画内容の検討、動画の収録、動画をホームページにアップ、アップしたことを家庭にメールで配信など何段階もの工程が必要となる。
3月の休校の時点では、4月からは暖かくなるので、インフルエンザのようにコロナも終息すると安易に考えていたが、改善するどころか深刻さが日に日に増していった。そのため、4月の新学期からの再開も難しいのではないかと、次第に考えるようになった。
茨城県つくば市立みどりの学園は、2018年4月に開校したばかりの公立の義務教育学校である。開校以来、積極的にICTを活用した教育を展開してきた。そんな本校でのコロナ禍での対応を紹介する。
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