町というフィールドを観察し続けた生徒たちは、「町を良くする」ことが一筋縄ではいかないことを学んでいく。そうした中、富山県立入善高等学校観光ビジネスコース主任の山手浩輝教諭は「高校生との対話が、地域を見直すきっかけになれば」と語る。インタビューの第3回では、町と学校、地域の人と生徒たちが“一枚の布を織るような”関係づくりの在り方について聞いた。(全3回)
知りたい情報を相手から取ってくるのがフィールドワークではないし、まして対話でもない。結論を安易にまとめるな――。富山県立入善高校の観光ビジネスコースを担当する山手浩輝教諭は、これまでの学び方を揺さぶるような投げ掛けを生徒たちに行っている。初めは戸惑いを見せていた生徒たちも、繰り返し地域に出掛けることで、次第に多くの気付きを得るようになったという。
黒部川が日本海に注ぐ扇状地、富山県入善町。その中心部にある富山県立入善高校は2021年4月、普通科に「観光ビジネスコース」を開設し、フィールドワークを軸とした観光教育をスタートさせた。人やモノの一極集中が加速する中、地域と高校生、学校はどのような関係を結んでいくべきなのか。観光ビジネスコースの主任を務める山手浩輝教諭に、コース開設の経緯や具体的な取り組みなどについて聞いた。(全3回)
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください