「ちゃんとしなさい!」「なんでそんなことしたの!」「○○できて当たり前!」子どもの問題行動には多くの場合、教師の叱責(しっせき)や注意が伴っています。学級が落ち着かなくなり、問題行動が多くなってくると、そのようなネガティブな教師の言動が増加していきます。そして、それに伴って子どもの問題行動は増えていくこともよくあります。
学校現場での暴力行為・いじめ認知は過去最多を更新し続けています。今回は子どもの問題行動に対して、ポジティブ行動支援ではどのように対応するのかを解説していきます。まず、問題行動を減らそう、止めさせようとする対応は罰的な対応や不適切な指導になりやすい傾向があります。
ポジティブ行動支援は、「応用行動分析学」という科学的に理論化された学問に基づいています。応用行動分析学では、人のさまざまな現象を「行動」に焦点を当てて考えていきます。この考え方は、ポジティブ行動支援という言葉にも「行動」が含まれているように重要な視点であり、教師にとっても支援を実行する上で非常に分かりやすい視点になります。
生徒指導提要には「教師の不適切な指導」の事例が示され、学校現場において教師は「適切な」指導・支援を行うことが厳格に求められています。「ポジティブ行動支援」は、教師の適切な指導・支援の方法や、学校組織全体でそれらを実現するフレームワークを提供します。
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