社会で生きている私たちは、生活の中で「困る」ことと、特に不便を感じない「困らない」ことがあると思います。この「困る」と「困らない」の違いはどこにあるのでしょうか。
「いつも持ち物がそろわない子どもがいるんです。ひとり親家庭で…お便りも渡しているのに、養育力がない保護者をどうしたらいいですか?」 とある先生にこう相談されました。同じようなことは、しばしば学校で起こるのではないでしょうか。
近年、学校でのソーシャルワーカー、スクールソーシャルワーカー(以下SSW)の活用が言われるようになってきました。文部科学省のスクールソーシャルワーカー活用事業を説明するページには、「問題を抱えた児童生徒に対し、当該児童生徒が置かれた環境へ働き掛けたり、関係機関等とのネットワークを活用したりするなど、多様な支援方法を用いて、課題解決への対応を図っていく」とあります。
このたび、ご縁があって教育新聞デジタル版でコラムを書かせていただくことになりました。私は子どもの支援機関の相談員と学校でソーシャルワーカー(SW)をしています。日々、子どもと保護者の声を聴き、学校と関わる実践を繰り返している経験から、ソーシャルワークが学校でどのように展開されていけば全ての子どもの最善の利益になるのか、このコラムを通して一緒に考えていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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