ギフテッド教育教員研修の中級コースでは、具体的な学習の指導方法について学びます。まず学ぶのは、絵文字と文字が組み合わさった思考スイッチというものです。この思考スイッチは南カリフォルニア大学のサンドラ・カプラン博士がギフテッド教育向けに開発し、現在では広くアメリカの公教育で使われています。以前は「思考ツール」と呼んでいましたが、日本にはすでに思考ツールという名前のものがあることと、絵文字を見たら電球のスイッチがオンされたように子どもたちの思考を促すことができることから、「思考スイッチ」と呼ぶことになりました。
「日本の公立学校で、ギフテッド教育は無理」という声をよく聞きます。しかし、ギフテッド教育はどのような環境下でも、小さい規模からスタートできます。今回は、鹿児島県の農村部にある公立小学校の特別支援学級で、実際に実践されたギフテッド教育の事例をご紹介します。
ギフテッド教育はエリート教育、早期教育のイメージが強いようで、「ギフテッド教育は格差を広げるので必要ない」という声を聞きます。また、優れた人材だけを大切に育てようとする優生思想の教育ではないかという批判も聞きます。
アメリカでは「ギフテッドは人口の約10%」とも言われ、どの教室にもいる子どもたちです。日本でもギフテッド児の困り事が、ようやくメディアに取り上げられるようになりました。しかし、その支援策であるはずの「ギフテッド教育」についてはほとんど語られていないどころか、「日本ではギフテッド教育は無理」という声すら聞きます。
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