私が勤務している自治体では、2019年に教員用の端末としてSurface Goが導入されました。翌20年には新型コロナウイルスの感染が拡大し、3月半ばから臨時休校になり、端末の導入は結果的に「まずは先生たちからタブレット端末を使えるようになってもらおう」という試みとなりました。
私が使っていたiPadはあくまで個人所有のものだったため、校務への活用には限界がありました。学校のシステムとの連携が難しく、せいぜい職員会議の資料をPDF化してそれらを閲覧するくらいの使い方にとどまっていました。当時は学校全体でのデジタル化が進んでおらず、個人的な工夫の範囲での活用が中心でした。
初めてiPadを購入したのは2011年3月でした。10年に初代iPadが発売されたのは知っていたものの、性能に不満を持っていたので、iPad2が発売されたら購入しようと決めていました。既に初代iPadが各地で話題となり、これは教育にも使えるのではないかと思っていました。また、その頃は購入した紙の本を裁断してスキャンしてPDF化する「電子書籍の自炊」という行為が流行しており、自分もiPad購入をきっかけにして、身の回りをデジタル化してみたいと考えていました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校が行われてから、5年がたちました。小中学校で「GIGAスクール構想」が急速に進められ、今では「NextGIGA」という言葉も出てくるようになりました。タブレット端末などをリース契約で配備すると、その多くが5年契約なので、ちょうど今が更新を迎える時期と重なります。そうした状況もあって「NextGIGA」と一部のメディアで呼ばれていますが、文部科学省はこの言葉を使っておらず、GIGAスクール構想の基本理念も当時から変わっていません。
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