不安で困っている子どもは、学校や家庭でどんな様子を示しているのでしょうか。毎年度行われている文科省の調査によると、主たる不登校の要因として最も多いのは「無気力・不安」であるとされており、2020年度においては不登校児童生徒に占める割合が46.9%とされています。
子どもの不安を考える上で、もう一つ避けては通れないテーマがあります。それがコロナ禍における影響です。 新型コロナウイルスによる影響は身体のみならず、精神的な健康にも影響をもたらすことが分かっています。
前回説明した通り、日常的に感じる不安と支援の必要な不安は見極める必要があります。今回はその判断基準を簡単に紹介します。 まず、子どもによく見られ、かつ問題となりやすい不安の種類を紹介します。第1に、愛着のある大人、つまり親から離れるのを怖がる分離不安があります。
認知行動療法という言葉を聞いたことがありますか。なじみのない方もいると思いますが、名前だけは聞き覚えがあるという方や、別の連載「不安の予防教育プログラム『勇者の旅』」で既に学んだという方もいるかもしれません。この認知行動療法、実は子どもの不安に対する支援として、半世紀以上の研究が積み重ねられてきています。
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