学校文化の在り方が性差別の構造の再生産につながっていると指摘する愛知東邦大学の虎岩朋加准教授は、そうした構造を「鋳型」に例えて説明する。人間は鋳型からは逃れられないが、多様な鋳型を用意することが重要だと話す。インタビューの最終回では、少ない鋳型しか用意できていない現状の学校で、どのように性差別の構造を変えていけるかを聞いた。
愛知東邦大学の虎岩朋加准教授は、男女差別の構造を再生産する役割を学校が無意識に担っていると指摘する。そうしたことは、同学の学生が教育実習に取り組む現場でも見えてくるという。インタビューの2回目では、ジェンダー平等の観点から、教員養成課程を通して見えてきた学校現場の課題などを聞いた。
日本社会は長年にわたり男女共同参画が叫ばれながら、OECD男女賃金格差ランキング(2022)で下から4番目、世界経済フォーラム「ジェンダーギャップ指数2023」では146カ国中125位と、いまだジェンダー平等が実現できていない。その背景に「学校教育の中の二重基準の問題がある」と指摘するのが、愛知東邦大学の虎岩朋加准教授だ。
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