薬物から距離を置くようになって13年。風間暁さんは現在、依存症予防教育のアドバイザーとして啓発講演を行ったり、保護司として犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティア活動に従事したりしている。活動する中で自分の困り事を打ち明けてくる子どもや若者に出会うことも多く、「本人の声に耳を傾け、意思を聞くことが大事」だと話す。
昨年10月に出した著書『専門家と回復者に聞く 学校で教えてくれない本当の依存症』の中で、依存症からの回復過程を当事者の視点で伝えた風間暁さん。その十代は、同書のあとがきで精神科医の松本俊彦氏が表現したように「疾風怒濤を生き延びた」と言えるものだ。風間さんへのインタビュー第2回では、依存症になった経緯や回復に至るまでの道のりを聞いた。
依存症問題専門のNPO法人で「依存症予防教育アドバイザー」として講演活動などを行う風間暁さんは、薬物依存症の当事者でもある。昨年秋に依存症のリアルと回復過程を伝える『専門家と回復者に聞く 学校で教えてくれない本当の依存症』(松本俊彦・田中紀子監修、合同出版)を上梓し、現在の薬物乱用防止教育に一石を投じている。本書を通して伝えたかったメッセージとは――。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください